三谷幸喜【清須会議】

ここ、２～３年の、政治家さんたちの
政権交代や政権奪還、それから政党の再編成や離合を見ていると
「男って、何百年経っても同じことばかりしている
・・っとに、馬鹿ばっかりなんだから!!」
って、三谷幸喜さんが鈴木京香さんや、
剛力彩芽ちゃんに言わせる為に作った映画のようです

三谷幸喜さんは、子供の頃から、この清須会議の存在が
すごく気に入っていた・・と、どこかに書いてありましたね。
さすが人と人との関わりをドラマに仕立て上げることに長けている監督さんですね。

いつもテレビで見慣れている売れっ子の俳優さんばかり登場しますが
どの俳優さんも、なんだかいつもと、ちょっと違う(　ﾟдﾟ)
それぞれの俳優さんの個性を最大限に引き出し
なおかつ、見ている私たちが、ほんとうにその歴史上の人物だと感じさせてくれる、
三谷幸喜さんの力は、素晴らしいですね
やはり大泉洋さんや中谷美紀さん
それから小日向文世さん!!いい俳優さんですねぇ♪

あはははo(*^▽^*)oや～だ!!って
めちゃくちゃ笑わせてくれるシーンも、しっかり 大盤振る舞いでしたが
見終わって感じるのは、つくづく人間って怖いなぁ～ってこと(。-`ω-)

ただの花屋のおばちゃんで良かったです

見終わったらお腹が空いたので
毎度おなじみ、五反田の広州市場さんへ(*^_^*)
ご無沙汰していると、無性に行きたくなるのよねぇ

「ブログ的にはいつも食べてないメニューの方がいいんじゃない？」という主人は
お薦めの油淋鶏定食


私は、坦々麺モードはいっちゃってるので、代り映えもしない
汁なし坦々麺y（^ヮ^）yこれが生ビールに合うんです!!

今年も、あと一週間余り(*-ω-)
花屋にとっては忙しない時期ですが
体力温存して頑張らなくちゃって思っています(；￣ー￣A

 

トム・ハンクス【キャプテン・フィリップス】

先週末は近くのホテルやレストランで、いくつかのダンスパーティーが行われ
花束やお祝い花の納品それからご来店くださるお客様の対応に追われましたﾍ(;´o｀)ﾍ

もう若くはないのですから、焦らず二人で出来る範囲の仕事をしよう・・と、
いつも決めているのですが
急に飛びこむ、断れない仕事などが重なり、てんてこまい
夕方には、ぐったり疲れてしまいましたが・・・

「今日は疲れちゃったからゴルフの練習はお休みするから
映画でも行かない？」と、主人
「えっ行く行く♬　なに観ようかなぁ」って、
遊ぶ話になると急に元気になるのは、いつものこと!!

清州会議と、どちらをみようか散々迷ってキャプテン・フィリップスに決めましたよ

毎度お馴染み、イルミネーションが華やかな品川プリンスシネマです。
アフリカの角と言われるソマリアの海賊に襲われた、
アメリカの貨物船の船長さんのお話です(o~-')b
人質となった船長さんのニュースは、
随分報道されましたので、覚えています。
出演する映画を厳選する・・というトム・ハンクスの映画が、
つまらない訳がありません

冒頭、ソマリアの海賊元締めが、人集めをするシーン、
暮らしている人々の貧しさ、
痩せ方、暗い瞳に胸をつかれます。
海賊の仲間になれば、命の危険はあっても
少しいい暮らしが出来ると思うのかしら？
若い男は、我先に海賊の仲間になりたがります。

対照的にアメリカの貨物船側の従業員は
経済的に裕福とは言えないまでも、緊張感がなく、
与えられた仕事を淡々とやっていれば、生きていける・・というカンジ。
ここで、もう監督さんが、何を言いたいか、なんだか分かってしまう(⌒・⌒)ゞ

さてさて、海賊が貨物船を襲い初めると、後は少しの休みもなく
もうジェットコースターに乗っている様にハラハラドキドキの連続ですΣ(O_O；)
（身じろぎもせずに、画面に集中していたので見終わったら首がつってしまい
痛くてたまりませんでした(+д+)　）

何と言ってもトム・ハンクス
なぜ、こんなリアリティのある演技が出来るのかしらね？
本当に本当に、人質にされた船長さんに見えましたよ。
傷ついた顔、うるうると泣きそうな顔、おもいやりのある顔・・・
多彩な表情をもっていて、魅了されてしまいますね。

それから、すごいなぁって思ったのは映像の技術!!
カメラの位置とか対象物との近さ、
現場の暑さ、湿度とかの伝え方？揺れ動く感じ？
ドキュメンタリータッチっていうのかしらん？
観ている私たちが
本当にその現場に居る様に感じさせてくれる技術・・ですね。
きっと優秀なカメラさんなんでしょうねぇ（￣▽￣）=３

もうひとつ、（こんなコト感動していたら申し訳ないかも知れませんが・・ ）
アメリカの海軍の迫力Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！
唐突に巨大な戦艦がどーーーんと登場したシーンは
思わず「はう)ﾟ0ﾟ(!!!」って、騒いでしまい、主人に笑われました(⌒・⌒)ゞ
パラシュート部隊が降下するシーン、
救出チームが作戦を遂行するシーン
狙撃主が対象を捉えるシーン・・・

もう、あっけにとられてしまう程、圧巻ですw((￣￣0￣￣))w
よくトム・クランシーやコーンウェルの書く小説を読んでますが
やはり映像の力は違いますねぇ
この映画を見た人は、きっとアメリカ軍と戦うのは止めよう・・と思うに違いないです

娯楽作品として、単純に「いやぁ面白かったよぉ」って
喜ぶだけで、いいのかな・・って、思ってしまう映画ですが
きっと長い間、記憶に残るのは、間違いないです（￣▽￣）=３
『シンドラーのリスト』のように・・

スタジオ・ジブリ【風立ちぬ】

いいトシをして、声高には語るのは憚ってしまいますが、
本当に本当に大好きで、楽しみにしていた宮崎駿監督の最新作です
初めて“ナウシカ”を見た時に・・
正確には“ハイジ”の、雲が草原を流れる映像を見た時から
世の中には、自分の手でこんな綺麗な、
心打たれる映像を創る人が存在するのか・・と参ってしまい、
いつもいつも、監督の仕事を見続けられる幸福に感謝しています(∩_∩)


息子が八王子の花火大会に出掛けたので
主人と夫婦５０で、観に行きましたよ
封切から２週目のレイトショーだというのに満席です!!

ジブリの映画は、始まる前にトトロの画像が映るのですが
その一瞬だけで、なんだか感激してグッと来てしまいます。
（【魔女の宅急便】を見た時は、オープニングで、キキちゃんが草原で寝ころんで
遠くからラジオの音が聴こえてきた、その瞬間に不思議ですが、
涙がばーーーと出てきて困りました）
でも今回は泣いてはいけない<(￣＾￣)>そう、ジブリの仕事を充分堪能する為にも・・と
しっかり気合いを入れて観ましたよ!!

危なかったのは、やはりオープニングで
二郎が夢の中で飛行機に乗っているシーン、
飛行機が通り過ぎると、風が渡り田んぼの緑が一斉に明るい色に変わる瞬間
（予告編にも、よく使われているシーンです）
ぐっと詰まって、涙が出そうになりました。
後から思い出してもヤバイ（笑）くらいです（;^□^A

歴史的な二人の人物を丁寧に組み合わせて
彼が歩んだ時代、妻との出会い、美しい飛行機への憧憬など
抒情的に描いています。
もう本当に瞬きもしないかと思うくらい集中して見てしまいました。

エンドロールが流れてきても
みているお客さん、みんな、なかなか席を立たず
深く作品に入り込んでしまっている様子が窺えましたよ。
主人が言うには鼻をすすっている男の人もいたとか・・(_ _。)

観終わって、つくづく思うのは
宮崎駿さんは、本当に飛行機と、風が吹く様子が好きなんだなぁってこと=＾-＾=
優しく、強く、激しく、微かに、いつもいつも画面の中に風が吹いている・・・
風を描いているアニメなんだなぁ～って思いました。

それから特に今作は群衆のシーンが秀逸でした。
ジブリの制作担当の方もテレビでおっしゃってましたが
たくさんの人間がそれぞれ意思を持って動いている・・
上野駅のシーン、工場に出勤するシーン
銀行に群衆が集まるシーン、
気遠くなるほど手間暇かかるお仕事ですよねぇ～(＾ー＾)ﾉ☆*.。

トトロやラピュタがあんまり面白かったから
これ以上の作品は新しく作られる訳がない・・
「いくら宮崎監督だって、人間なんだもの、
たまには失敗しちゃったなぁ～とか
これは、つまらない作品だった・・ってこと、有るわよねぇ～」
などと不遜な事を思いながら新作に足を運びますが
いつもいつも、そんな失礼な期待（笑）は見事に裏切られます（；￣Д￣）

宮崎監督の作品に順位をつけなさいって
言われたら、絶対ムリですσ("ε"；)
ぜ～んぶ一位なんですもの

ところで、一緒に観ていた主人
「上司の奥さんの声は大竹しのぶさんだよね？
J－WAVEのサッシャさんも出ていたね（⌒▽⌒）すぐ判ったよ」
耳の感覚に長けてない私は声優さんの声が判らない
・・・というかアニメ見てても登場人物が本当の人間に
見えてしまうんだって、思いました。（いいんだか、悪いんだか・・）
同じ映画を見ていても、受け取るものが
いろいろ違うんですね(^_^)v

なかなか機会はありませんが、主人と一緒に観られて良かった・・と
しみじみ思う映画です(^_^)v


映画の前の腹ごしらえ(^、^*)
品川駅東口の和幸さんのクリームコロッケ、海老フライ、梅しそ巻き
揚げたてのサクサクは嬉しいですよねぇ

ディカプリオの【華麗なるギャツビー】

ふう～ん(＇ｰ＇)ディカプリオ主演の、【華麗なるギャツビー】が公開ですって？
でも私は、大好きなロバート・レッドフォード、ミア・ファロー主演のものが
とってもとっても素敵だったんで、そのイメージを大事にしたいから
リメーク版は、別に見なくてもいいなぁ・・

・・・・って 本当に思っていました。
特別レオ様の大ファンっていうワケでも無いし・・
と、ところが【藁の楯】で、予告編を見たら
とっても、とっても華やかな映像で、出演者の衣装やお屋敷の雰囲気が
なんとも言えずにゴージャスなの

なんだか、すご～く気になるぅ～Ｏ(≧▽≦)Ｏ
この前、村上春樹訳・フィッツジェラルドの原作も読んだから
細かな人間関係も頭に入っているし・・
という訳で、息子は飲み会、主人は組合の理事会という夜
お得意のレイトショー、お一人様で観て来ましたよ

まず感想予感どおり、贅沢でスリリングで、華やかで・・
ええ、とっても面白い映画でしたよ＼(＾▽＾)／

まずね、ディカプリオがいいのです(o~-')b
連夜のように催される華美で退廃的なパーティーと、
どこか虚無を湛えたディカプリオとの対比がメロドラマの見どころとなる。
ディカプリオは、派手な外見の内側を孤独感が吹き抜ける様な佇まい。
まことに悲劇の主人公にふさわしいのである。
と朝日新聞に品田雄吉さんが書いてらっしゃいます。

最近は灰汁の強い役柄も多い彼ですが
こんな繊細な表情をする役者さんだったとは・・
（よく考えてみるとハリウッドスターで傷つきやすい役柄が上手な俳優さんて
あまり浮かばないですよねぇ～( ° ° )　）
いつも自信満々、俺についてこいタイプだった彼の新しい一面・・
ってところですかしらね(^、^*)
本当にいいおうちで、大事にされて育ったという風情のレッドフォードとはまた違った、
ギャツビーの生い立ちや、影の部分を連想させる、
強い説得力のある演技でしたよ。

それから、なんと言っても映像が美しいのです。
例えば、お屋敷で主人公達が食事をするシーン、
何メートルも有る様な細長い窓が使用人によって
同時に開けられる場面、長い白いカーテンが一斉に翻って
息を飲むほどの美しさです（￣▽￣）=３

1974年版のギャツビーも
ミア・ファローがワイシャツを放り投げるシーンなど
映像が本当に綺麗だったので
きっと、この映画も見た目の美しさに
とことん、こだわったのかも知れないですね。

控えめに、忘れた頃に、タタタッと
流されるガーシュインの旋律も気が効いていて、
いいカンジ(＾ー＾)ﾉ☆*.。

若い頃、レッドフォードのを見た時は
ストーリーもおぼろげにしか分からず、
アメリカの、この時代の文化の予備知識もなく
ただ彼が素敵Ｏ(≧▽≦)Ｏと、騒いでいただけでしたが、
こうやって改めて観ると
アメリカの人々のお金に対する渇望感や
自分達が創り出したファッションや
美術様式や音楽に対する愛着が伝わり
長い間愛されてきた、ストーリーである・・ということが
よく理解できたような気がします。

蛇足ながら、こんなデイジーみたいな女性、
（裕福な家で可愛がられて育ったから
自分の家が、お金持ちで有る・・と言う事が、まず前提で
絶対、苦労は避けて通りたいタイプ）
身の周りに、けっこう居ますよねぇ(⌒・⌒)ゞ

【藁の楯】

九州方面の身内に、文庫本を回したら、早速しゅぱっと読んで
一挙に映画まで見に行って
「すごい面白かったよさすが三池崇史!!」と。

カンヌ映画祭でも話題になっているし、そんなに面白いんじゃ、
テレビで放映されるまで待てないわねぇ～と
仕事を終え、食事の支度も終えた日曜日の夜、
レイトショーに、お一人様で出掛けましたよ。（なんと￥１２００、しかもプレミアムシート♬）



原作を読んでいるから物語の展開は分かっているけれども
迫力のある映像と、俳優さん達の迫真の演技に圧倒されまくりでしたよ。
さすが三池監督ですね＼(≧▽≦)丿

特にいいのが、やっぱりやっぱり、大沢たかおさん
ストイックなＳＰの役が本当に似合うし、
うるっとした瞳の揺れが、とっても素敵なの(＾ー＾)ﾉ☆*.。
怒っている時も、追い詰められて、まいっている時も、
笑っている時も、みんなみんな、うふふカッコ良いのです。
もっともっと見ていたかったです♬

それから、いわずもがなでしょうけれども、山崎努さんがいいのです
ただ立っているだけで・・・よろよろっと歩いているだけで・・・多くを語ってくれる。
ベテランの演技ですよねぇ～（⌒▽⌒）登場する時間は少ないけれども
映画全体が引き締まる感じですよね～
いい俳優さんです。

それから松嶋菜々子さんもカッコ良かったです。
お嬢さんぽい風貌なのに、警察官の役って、
どうなの？って思っていたけれども、なかなか似合っていましたよ。
家政婦のミタから、すっかりイメチェン、成功しましたね

・・・で、さて意見が分かれるところが、犯人役の藤原竜也クンでしょうねぇ～
ふつう、こういう映画の犯人役って、芝居だと分かっていても
その俳優さんが、本当にとことん悪いやつに見えてしまうじゃないですか？
その後、違う映画で、他の役をやっていても、
なんだか悪いヤツのような気がしてしまうモンですよね～（；￣Д￣）

ところが、藤原竜也クン、日本で一番憎まれている犯人って設定なのに
なんだか、とっても爽やかで、健康的で、可愛くて、
話している相手の目をしっかり見て
大事に育てられた感じがする、魅力的で、良い人そう・・なの（⌒▽⌒）

そうは言っても毎日現実の世界のニュースなどで
とことん悪そうな犯人、たくさん見ているから
娯楽作品としてみる映画の犯人は、素敵な方がいいに決まっていますよねぇ(^_^)v

レイトショーは、仕事にも家事にも影響無く
自分の観たい映画が観られるし（安いし）
空いてるから狙い目だわ
またお一人様映画しましょうＯ(≧▽≦)Ｏ