東京都美術館【ポンピドゥー・センター傑作展】 [美術館に行こう♬]
若い頃、母校の欧州美術館巡りの旅に参加しました。
ギリシャやスイス、イタリア・・と巡って、パリに着いた時の事です。
ルーブルなど定番の美術館へ行った後、
友人が「じゃこれからポンピドーセンターに行こう♬」というので
なんの予備知識もなく、ほてほてと、ついて行きました。
パリ特有の歴史を感じさせる
趣きのある建物の角を曲がった途端
写真はネットからお借りしました。
どどんと、こんな建物が現れるんですものそれはそれはビックリしました!!
まさに度肝を抜かれる・・・というヤツですね
まだ東京にも奇抜な建物がなかった頃・・
このポンピドーセンターもパリ市民からの賛否両論の末
新築されたばかりだったようです。
凄いなぁって口をポカンと開けながら展示室に入ると
5mくらいは有ったと思うレジェの作品が鎮座していて
またまたビックリしたものです(☆∇☆)
今回ポンピドーセンターの作品が来日するというので
その楽しい思い出に少しは浸れるかな・・と
(相変わらず予備知識もなく)るんるんと出掛けました。
この前、若冲展で三時間半並び、
思いっきり、へこたれてしまった都美術館・・・
チケット買う時に思わず「この前は死にそうでした(;^□^A」というと
窓口のお姉さん「今日はゆっくりご覧になれます」とニッコリ(⌒▽⌒)
あ~良かった(⌒▽⌒)と展示室に入ります
ポンピドゥー・センターは、美術や音楽、ダンス、映画など、さまざまな芸術の拠点として1977年、
パリの中心部に開館。世界屈指の近現代美術コレクションで知られます。
本展ではピカソやマティス、シャガール、デュシャン、クリストなどの巨匠の傑作から、
日本ではあまり知られていない画家の隠れた名品までを一挙公開。
1906年から1977年までのタイムラインにそって、
1年ごとに1作家の1作品を紹介していきます。絵画、彫刻、写真、映像やデザインなど、
多彩なジャンルの作品との出会いを楽しみながら、フランス20世紀美術を一望できる絶好の機会です
・・・だそうです。
まだ印象派の影響を残している事を感じさせる作品・・・
日常の中にある当たり前の物に、存在を語らせるオブジェ・・・
誰もが知っている有名な作家さんの作品も
「初めてきいた作家さんだわぁ~」と思うような作品も同等に
ひとつひとつ区切られた贅沢なスペースに丁寧に展示されています。
横には、その作家さんのメッセージが添えられて
ほ、ほうO(≧▽≦)O作家さんというのは、みんな饒舌なんだなぁ~って
感心させられ、詩集を読んでいる様な楽しい気分にさせてくれます(^、^*)
さて、それでは恒例の私が選んだ3枚のカードです♬
マルク・シャガール≪ワイングラスを掲げる二人の肖像≫
私が絵の勉強をしていた頃はシャガールがブームで、
しょっちゅう展覧会がかかっていました。
正直うんざり感も有ったくらいですが、
この作品は見たことがなかったので
かなり新鮮な喜びを感じました!!色彩の豊かさ、明るさ、
二人の幸福そうな表情・・・
思わずニッコリしてしまいますね
ヴァシリー・カンディンスキー≪30≫
ふふふ♬アメーバのような、音符のような、宇宙のような・・・
なんでしょね?楽しくて歌を歌いたくなっちゃいますね!!
ジャン・デュビュッフェ≪騒がしい風景≫
デュビュッフェ さんが電話を掛けながら手元の紙に書いた、
いたずら書きから着想を得たそうです(⌒▽⌒)
解るわぁ~わたしも電話している時に手が勝手に動いて
ワケが分からない図形を描いて色を塗っていたりしているもの(;^□^A
残念!!作品にすれば、画家になれたかも・・・♬
などと、楽しみながら見ていると、解説の中に
「ナチスに迫害を受けた」とか「戦火に追われロシアからパリに逃げた」
などという記述が目立つようになります。
20世紀の作品をタイムラインで鑑賞する時に
戦争は・・・特にナチスの存在は避けて語れないんだと改めて・・
一年に一作品という構成ですが、1945年は何も展示されてなく
エディット・ピアフの歌う「バラ色の人生」が控えめな音量で流れています。
なんだか、しんとした気持ちになってしまって
しばらく動けませんでした。
気を取り直して、またひとつひとつ見ていくと
私が生まれた年の作品は
リュクサンブール公園で遊ぶ子供達の、可愛らしい写真でした=^-^=
あ~良かったって、嬉しかったです♬
展示室から外に出て予定通りの動物園に向っても
なんだか、いまいちパワー全開になれなかったのは
暑さのせいばかりでもなかったかな?
夜の動物園はもう終わってしまったようですが
この展覧会は9/22までですので、ぜひご覧くださいね!!
東京都美術館【若冲展】 [美術館に行こう♬]
GWの最初の頃に、噂の若冲展を見に行ったら
美術館から溢れるほどの、あまりの混雑に、気持ちが萎えて、
カラバッジョを観た話は先日書きました(;^□^A
・・でもでも、会期は終了に近いし、これだけ作品が集まるのは
これから先、無いかもしれない・・という切迫感から
閉館時間が遅くなる金曜日だったら、
多少は空いているんじゃないか・・ともくろみ、
主人にお願いして夕食の支度をサボり
夕方、仕事を終えてから上野に向いました!!
美術館の入口に近付くと・・・・ この行列は・・・なにΣ(O_O;)
先日、諦めた時よりも、百倍くらいならんでいる~
なんだ、なんだ(☆∇☆)三社祭か?ってくらいの人混み
とは言え、二回目ですもん、ここで諦める訳にはいかない<( ̄^ ̄)>と
チケット売り場へ行くと・・
えっ?えっ?なんですとぉ~210分?
え~~と、サブロク ジュウハチだから・・などと、うろたえてしまったw( ̄△ ̄;)w
(近くにいた女の子「ねえねぇ~一時間って何分だっけ?」
「60時間は一分だよ」とか、ワケの判らないコト喋ってる)
仕方ない・・並ぶか・・と、お手洗いへ行ってミステリーを手に列に加わります。
このオレンジ色の線が私が並んだ軌跡です。
一枚目の写真はこの地図のAの地点から、東京博物館方面をみたもの。
わたしは、何も知らないでCの地点から並び始めたのですが
確かに並んではいるけれど、Bのところから左に曲がって
まっすぐ美術館の門に向かうと思ったんです。
ところが、Bの地点から延々と列がひっぱられてDの芸大の辺りまで
列が延びているのです。
これには、もぉホントに唖然としてしまいました(||´д`)o=3=3
おまけに、やっと美術館の門のFに到達するやも
入口や中庭あたりで、ぐるぐる回されて、建物になかなか入れなくて・・
並び始めたころには 暑くも寒くも無く、雨も降って無いから
まぁ~ ラッキーな方かな?と思っていたのですが
日が暮れてしまうと結構寒くなり、おまけに暗いんで本も読めず
最後の2時間くらいは、ひたすら忍耐々々・・・( o _ _ ) o
並んでいる間、周りの人のお喋りが耳に入ります。
「ルーブルだって、こんなに並ばせないよなぁ~」
(えっ?ルーブルって、そんなに混んでるの?)
「私は2回目なんですよ、展示室入って直ぐは混んでいるから
奥の方に行ってしまうのがコツです!!」
(2回もこんなに並ぶのか。偉いなぁ~)
「GWの前は空いてたんだよなぁ~
テレビでガンガンやるから混むんだよ」
(そうね、テレビでやらなかったら、
あなたも私も、来ないものね(;^□^A )
「ネットで、混んでるって大騒ぎになっているのに
なんで、みんな来るんだよなぁ~」
(あなただけでも帰りなさい<( ̄^ ̄)> )
「(65歳以上の人は無料な日の)シルバーデーは
五時間待ちだった・・・ってね!!」
(ひえ~Σ(・ω・ノ)ノ! )
酔っ払いがやってきて
「もしもし?この行列は、なんなんですか?
えっ?若冲?ほ~~( ° ° )」
(うるしゃい)
しっかり210分並んで、このCGの前に立った時は
達成感で胸が詰まりましたよ(;^□^A
(これは作品じゃなくて、アニメみたいなものです。)
わぁ~いやっと、入場できますよ~\(≧▽≦)丿
偉いぞ、アタシ
よれよれになりながら展示室に入って行くと
おお(^ー^)ノ☆*.。これは、これは・・・
あんなにたくさんの人が、210分待つよ!!と言われても
待っている訳だなぁ~
この虎さんのなまめかしさは、どうなの?
うわっ そうそう、この蓮だよ蓮だよ、もののあわれって奴だなぁ~
鳥さんのフォルム可愛い~
この梅の花、一個一個丁寧に描いてるよ!!
いやいやいや、この山水画の海と岸のライン、
いいなぁ~ 気に入ったなぁ~
おお、この巻き物のお野菜も・・・いいなぁ~
どうしてこんなに綺麗な色を使えるんだ!!
・・・などと興奮しっぱなし!!
確かに展示室、めちゃ混みなのですが
何かの加減でぽっかり穴が開いてしまうスペースも有ったので
かぶりつきで、しっかり見られました。
どうあがいても、絵の前に立てなかった作品も有ったけどね(^、^*)
面白いなぁ~って思ったのは・・こういう企画展って
普段は女性の方が多いんです。
美術館に来ている高尚な自分に酔っているんで
鑑賞は二の次、絵の前で
明日のお弁当のおかずの話をしてたりします(;^□^A
ところが、この展覧会は男性の数も凄く多い(・_・?)
しかもお付き合いでやってきたんじゃなくて
作品の魅力を余すところなく堪能しようと
本当に真剣に、食い入るように鑑賞しているのです
なんだか、びっくりしていまいます。
(もっとも、いい加減な動機で来たのだったら
三時間半も並ばないですよね(;^□^A )
はぁ~ それにしてもカメラもズームレンズもカラーチャートも画材屋さんも
無かった時代に、どうして、これだけの作品を産み出せるんだろう( ̄△ ̄;)天災天才って言うのは、こういう人のコトを言うんだろなぁ~
同じ日本人で嬉しいなぁ~
・・鳳凰を描いているからそう思うのかもしれませんが
若冲さんって手塚治虫さんを彷彿させますね。
多分依頼が有ったから描いたであろう、お釈迦様や
水墨画は、確かに素晴らしいのだけど、なんだか堅苦しい(∩_∩)
まじまじと観察することは無いであろう
くじらさんや象さん、鳳凰さんは
空想の世界で思いっきり遊び心を駆使して
楽しんで描いていたんだろうなぁ~
いいなぁ~ 若冲さん、今の世界に生きてたら
どんな画家さんになったんでしょうねぇ~
その手塚治虫さんやディズニーさんや宮崎駿さんのような
夢のあるお仕事をされていたのかもしれないですね!!
(そんなコト言ったら、研究されてらっしゃる方に次元が違う・・と
叱られるかな?)
10:00PMを回った頃、展示を観終わって、
そうそう、いつものようにカードを買わなくちゃ・・と
ミュージアムショップに行ったら、
くっすんお会計するのに30分待ちですってΣ(・ω・ノ)ノ!
お買い物は諦め
精も根も尽き果て、家に着いたのは11:00PM頃
それから夕食でした〃;_;〃
国立西洋美術館コレクション [美術館に行こう♬]
よく、日本の美術館は入場料が高い、1600円くらいするけれど
外国では数百円くらいだ・・という話を、ききますが
企画モノの美術展、新聞社だったり、テレビ局だったりが
経済力にモノを言わせて、大量動員を当て込んで
外国のとびっきり有名な作品を連れてきちゃうもので高いのであって、
常設展と言われる、美術館に収蔵されている作品を観るには
どこの美術館でも数百円です。
テレビや新聞に、どどんと煽られて、足を運んだ美術展、
目玉のものは、確かに希少価値があるもの・・だったとしても
それ以外のものは、日本各地の美術館に地味に
収蔵されているものだったりして
なんだかなぁ~って(^^ゞって思う時もあります
さてさて、カラヴァッジョを観終わって
なんだか火照ってしまった気持ちを、ちょっと鎮めようかな・・と
常設展に向かいます。(カラヴァッジョのチケット持っていればフリーです)
物静かなロダンに迎えられる西洋美術館の、この明るい空間はかなりお気に入りです
嬉しいことに作品の写真もOKなんですよ
外国の観光客の方が嬉しそうにカシャカシャ撮っていました(*´▽`*)
少し前に来たときは撮ってはいけない作品が多かったのですが
今回は真贋が定かでないフェルメールさんの作品のみでした^_^;
新しく仲間入りした作品ですって♬このきちっとした感覚、いいなぁ~
たしかチヴォリの風景だったと思う(^ω^)この空と木陰の対比、いいなぁ~
あっら~若いっていいわねぇ~っと羨ましくなってしまう♬
印象派のお部屋に君臨しているヨハネさん♬
その後ろには水蓮さん♬
私の腕ではリアルには撮れませんでしたが
偉いぞphoto gallery、かなり肉薄している色合いに編集できます♪
こんな微妙な色合いもね(^ω^)
ここのコレクションはロダンとモネが自慢なんですよ(≧▽≦)
札幌で見た三岸好太郎もこんな切り口の作品を描いていたなぁ~(≧▽≦)
はぁ~ 優しいルノアールさん
荒ぶるカラヴァッジョさんと優しい印象派の画家さんに
たくさん元気をもらって、鉄分ならぬ美分を補給して美術館を後にしましたよ(≧▽≦)
たくさんの人でごったがえしている上野駅前で、珍客に遭遇(@_@;)
鼻が白いからハクビシンっていうコかな?
国立西洋美術館【カラヴァッジョ展】 [美術館に行こう♬]
ミーハーなもので、テレビの特集番組などで放送されると
すぐ本物を見てみたくなります(;^□^A
客寄せの為と判っていても、何回か続けて「若冲」の番組を見て
あの豊かな色彩に触れてみたくなり・・
GW真っ盛りの、日曜日の午後だもんなぁ~ 空いてるワケがないわよねぇ~と
覚悟してから向かった上野の、毎度お馴染み都美術館♬
なんじゃこりゃ~~~Σ(O_O;)
門の外まで並んでる(左側のグリーンのパイロン側は動物園の行列)
何回か、めっちゃ混んでいる展覧会に決死の突入をした事は有りますが
ここまで並んでいるのは・・・
戦意喪失して・・(午前中は忙しくて疲れていたし・・)
会期半ばのカラヴァッジョに方向転換(;^□^A
これも・・ね、特集番組で見たときは見たかったのよ♪
短気で、暴力的で、殺人を犯してイタリア中を逃げ回りながら
製作を続けていたカラヴァッジョさん(◎_◎;)
ちょっとエロくて刹那的で・・・なんだか、う~~ん、
キワモノっぽいのかなぁって思っていたけど
まっ、皆さんがそんなに褒めるなら、どんなモンだろ・・と
肩の力を抜いて参戦いたしました。
(済みません、あまり予備知識無かったです)
あらら(◎_◎;)ビックリ仰天の、迫力満点の作品ばかり
さすが日伊国交樹立150周年記念と銘打たれる展覧会だけのことはありますねぇ
レストランで、オイルで炒めたアテチョークとバターで炒めたアテチョークを頼み
サービスの方に「どっちがオイルなの?」と訊いたら
「香りをかげば、わかる」と言われて、頭にきて陶器の皿を
サービスの人に投げつけた画家さんが
描かれたものとは思えない(笑)ほど素晴らしい作品ばかりです^_^;
数々の不祥事を起こし、殺人までして逃避行中なのに
それでもスポンサーが作品を依頼した・・というのは
彼の力量を評価したからでしょうねぇ~(;^ω^)
会場にはカラヴァジェスキと呼ばれる、
カラバッジョの作品に惹かれ芸術運動に発展させた画家たちの作品も
展示されています。彼の作品から如何に影響を受けたか
ストレートに伝わってくる作品ばかりでした(*´▽`*)
(蛇足ですが、絵を描いていた身として言わせてもらえば
光沢のある黒の油絵具とオイルって、すごく高価なんです。
遠く及びませんが、こんな黒ベースの絵を描いていた時には
オイルの高さに泣かされました(;´・ω・)
この時代のスポンサーさん、教会かな?リッチだったんですねぇ )
それでは、恒例のお気に入りの三枚のカード
(毎度のことながらベタなんです)
≪果物籠を持つ少年≫
故事に因んで、主眼は少年でなく果物・・だということのようですが
この少年の、果物にも負けないくらい、熟れきった視線はなんなの?
おばちゃん、赤面しちゃいますよ(=_=)
≪エマオの晩餐≫
キリストがパンを二つに割ったら、村人が彼のことをキリストだと認めた・・とか
そんなシーンなのですが、(クリスチャンの方、無知でごめんなさい、たぶん有名なシーンですね)
絵の前に立った時に、はぁ~~~
このキリストの指先から左側のおじちゃん、おばちゃん・・
それからテービルに至る光線の
なんて美しいこと
・・と手放しで感激してしまいました。
・・で、これが問題の≪法悦のマグダラのマリア≫
「法悦」って、きき慣れない言葉ですよねぇ~
英語だとEcstasyなんですよねぇ~(◎_◎;)
私たちはエクスタシーって、後ろめたく、
陰の方で、恥ずかしがって使っているような単語ですよねぇ~
でも、神様に喜びを戴いている・・という意味もあるんだそうです。
orangeさんの言う通り、欧州の神様はス◯べェで
恥ずかしいことと神聖なことの垣根が低いのかもしれないですね。
それにしても、能面を彷彿させる、この表情、
身体の中に狂気を宿らせている画家さんにしか描けないような気がして
なんだか、ぶる・・っと震えてしまいました(@_@;)
カラヴァッジョさんが最後まで手放さなかったというこの作品・・
400年近くも経った、アジアの果ての国で
私たちを魅了する力が有ると、彼は見通していたかしらね(^ω^)
西洋美術館の常設展も行きましたので、この次にね
東京都美術館≪ボッティチェリ展≫ [美術館に行こう♬]
店のポストに郵便物を取りに行くと、一枚のカードが・・
わぁぁ~ 噂のGarmisch-Partenkirchenね!!
こんなカードを送って下さる方は
ミュンヘンに研修にお出掛けされた、あの方しか居ません(⌒▽⌒)
素敵なドレスデンの夜景の切手付き!!
あっら~♬いいな、いいな♬思わず、切手に頬ずりしちゃう
今頃は、つかの間の休暇を楽しんでらっしゃる頃かしら?
お気をつけてお帰り下さいね!!
さてさて、絵の勉強をしていた頃の話です。
「ルネサンスの作品を一点選んで模写をしなさい」という課題がありました。
キャンバスの大きさはサムホールというノートくらいのものなので
そんなに大変ではないのですが。
賢い友人たちはメディチさんの肖像とか
地味で描きやすいものをチョイスしてましたが
私は何を間違えたか、ボッティチェリを・・
「パラスとケンタウロス」という作品(ネットからお借りました)
この綺麗なお姉さんの顔の部分だけ抜粋して
描き始めたのですが
それが、びっくりぽんの難しさ(◎_◎;)
何回、描き直しても、描き直しても
なかなか思った様な美しい乳白色の肌の色を再現できません(||´д`)o=3=3
さんざん苦労して、何日もかけて、
ようやく、すこーし満足のいくものが出来たので
少しは評価されるかな・・と提出しましたら
先生の講評では、けちょんけちょんに貶されましてはぁ~
そんなトラウマから
私にとってボッティチェリは手に届かない遠くの星のような存在でして・・
昔、フィレンツェのウフィッツィ美術館で「ヴィーナスの誕生」や「春」の前に立った時は
おもわず、へたへたと座り込んでしまう程、感激したものです(;^□^A
(エアコンが無かったんで、すごく暑かった・・というのも有るな)
・・で、その星の魅力から元気を貰おうと
上野に出掛けたのは桜の蕾も、まだ、かちかちの頃
日伊国交樹立150周年記念の大回顧展なんだそうです。
有り難いですねぇ~
普通、この手の展覧会って
謳い文句のメインの作家の作品は、ほんの少しで
残りはその時代に活躍した他の作家のものが多かったりするのですが
この展覧会は、(もちろん「春」や「ヴィーナス・・」は来ないのですが)
代表作がしっかり集められ、見応えのあるものとなっています(⌒▽⌒)
彼が仕事をしていた時代背景、師匠や弟子たちのとの関係など
分かりやすく解説してあって、
ボッティチェリとフィリッポ・リッピの関係など
ほっほう(☆∇☆)なるほどなぁ・・って。
学生の頃、美術史の授業をサボっていた身には、
改めて感心させられることの多い展覧会でした(^ー^)ノ☆*.。
さて、それでは恒例の三枚のカード
ポスターにもなっている≪聖母子(書物の聖母)≫ですね。
聖母子像って、赤ちゃんのキリストさんが、なんだか可愛くないのが多いと思うのですが
このキリストさん、文句なく可愛いです
アリアさんの服の鮮やかな色彩、繊細な光輪など
思わずため息がでてしまう美しさです
≪パリスの審判≫羊飼いのパリスがヴィーナスさんに、
貴方が一番綺麗だと褒め称え、金の林檎をあたえている図だそうです。
負けてしまったヘレナとアテナが、あんまり口惜しそうじゃないのは
神様だから、かしらん(;^□^A
≪女性の肖像(美しきシモネッタ)≫
なんとまぁ~ ため息が出ちゃうほど綺麗な女性ですねぇ( ̄▽ ̄)=3
当時評判の美女だったそうですよ
髪型も、いったいどんな風に結ったらこんなになるの?と、
感心してしまいますね (〃ー〃)
硬質の彫刻のような雰囲気を漂わせながら
もしも触れたら肌の滑らかさ、温かい体温まで伝わってくるような・・
渾身の作品ですね!!
素晴らしい作品ばかりですので
皆さんぜひお出掛け下さい・・と言いたいところですが
残念ながら、もう会期が終わってしまいました。
(なかなか記事を書いてられなくて・・(;^□^A )
上野公演は最近、大道芸の方のメッカとなっているみたいで
なかなか楽しいですね
こちらの西洋美術館はカラバッジョが、かかっています。
猥雑でエロいような気がしたから
これは見なくてもいいかな・・と思ったけど
先日、TVで、彼の人となりを紹介していたら、
なんだか気になってしまう(*´▽`*)