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東京都美術館【ポンピドゥー・センター傑作展】 [美術館に行こう♬]

若い頃、母校の欧州美術館巡りの旅に参加しました。
ギリシャやスイス、イタリア・・と巡って、パリに着いた時の事です。

ルーブルなど定番の美術館へ行った後、
友人が「じゃこれからポンピドーセンターに行こう♬」というので
なんの予備知識もなく、ほてほてと、ついて行きました。

パリ特有の歴史を感じさせる
趣きのある建物の角を曲がった途端[exclamation&question]
450px-CentrePompidou.jpg
写真はネットからお借りしました。
どどんと、こんな建物が現れるんですもの[ぴかぴか(新しい)]それはそれはビックリしました!!
まさに度肝を抜かれる・・・というヤツですね[目]

まだ東京にも奇抜な建物がなかった頃・・
このポンピドーセンターもパリ市民からの賛否両論の末
新築されたばかりだったようです。

凄いなぁって口をポカンと開けながら展示室に入ると
5mくらいは有ったと思うレジェの作品が鎮座していて
またまたビックリしたものです(☆∇☆)

今回ポンピドーセンターの作品が来日するというので
その楽しい思い出に少しは浸れるかな・・と
(相変わらず予備知識もなく)るんるんと出掛けました。
DSC_0044 (425x640).jpg
この前、若冲展で三時間半並び、
思いっきり、へこたれてしまった都美術館・・・
チケット買う時に思わず「この前は死にそうでした(;^□^A」というと
窓口のお姉さん「今日はゆっくりご覧になれます[るんるん]」とニッコリ(⌒▽⌒)
DSC_0045 (640x425).jpg
あ~良かった(⌒▽⌒)と展示室に入ります[ぴかぴか(新しい)]

ポンピドゥー・センターは、美術や音楽、ダンス、映画など、さまざまな芸術の拠点として1977年、
パリの中心部に開館。世界屈指の近現代美術コレクションで知られます。
本展ではピカソやマティス、シャガール、デュシャン、クリストなどの巨匠の傑作から、
日本ではあまり知られていない画家の隠れた名品までを一挙公開。
1906年から1977年までのタイムラインにそって、
1年ごとに1作家の1作品を紹介していきます。絵画、彫刻、写真、映像やデザインなど、
多彩なジャンルの作品との出会いを楽しみながら、フランス20世紀美術を一望できる絶好の機会です

・・・だ
そうです。

まだ印象派の影響を残している事を感じさせる作品・・・
日常の中にある当たり前の物に、存在を語らせるオブジェ・・・
誰もが知っている有名な作家さんの作品も
「初めてきいた作家さんだわぁ~」と思うような作品も同等に
ひとつひとつ区切られた贅沢なスペースに丁寧に展示されています。

横には、その作家さんのメッセージが添えられて
ほ、ほうO(≧▽≦)O作家さんというのは、みんな饒舌なんだなぁ~って
感心させられ、詩集を読んでいる様な楽しい気分にさせてくれます(^、^*)

さて、それでは恒例の私が選んだ3枚のカードです♬
DSC07820 (425x640).jpg
マルク・シャガール≪ワイングラスを掲げる二人の肖像≫
私が絵の勉強をしていた頃はシャガールがブームで、
しょっちゅう展覧会がかかっていました。
正直うんざり感も有ったくらいですが、
この作品は見たことがなかったので
かなり新鮮な喜びを感じました!!色彩の豊かさ、明るさ、
二人の幸福そうな表情・・・
思わずニッコリしてしまいますね[るんるん]
DSC07811 (640x419).jpg
ヴァシリー・カンディンスキー≪30≫
ふふふ♬アメーバのような、音符のような、宇宙のような・・・
なんでしょね?楽しくて歌を歌いたくなっちゃいますね!!

DSC07815 (640x425).jpg
ジャン・デュビュッフェ≪騒がしい風景≫
デュビュッフェ さんが電話を掛けながら手元の紙に書いた、
いたずら書きから着想を得たそうです(⌒▽⌒)
解るわぁ~[ぴかぴか(新しい)]わたしも電話している時に手が勝手に動いて
ワケが分からない図形を描いて色を塗っていたりしているもの(;^□^A
残念!!作品にすれば、画家になれたかも・・・♬

などと、楽しみながら見ていると、解説の中に
「ナチスに迫害を受けた」とか「戦火に追われロシアからパリに逃げた」
などという記述が目立つようになります。
20世紀の作品をタイムラインで鑑賞する時に
戦争は・・・特にナチスの存在は避けて語れないんだと改めて・・

一年に一作品という構成ですが、1945年は何も展示されてなく
エディット・ピアフの歌う「バラ色の人生」が控えめな音量で流れています。

なんだか、しんとした気持ちになってしまって
しばらく動けませんでした。

気を取り直して、またひとつひとつ見ていくと
私が生まれた年の作品は
リュクサンブール公園で遊ぶ子供達の、可愛らしい写真でした=^-^=
あ~良かったって、嬉しかったです♬
DSC_0046 (640x360).jpg
展示室から外に出て予定通りの動物園に向っても
なんだか、いまいちパワー全開になれなかったのは
暑さのせいばかりでもなかったかな?

夜の動物園はもう終わってしまったようですが
この展覧会は9/22までですので、ぜひご覧くださいね!!


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ma2ma2

暑い時は美術館とか涼しい所で避暑も良いですね!
家のワインは普段開けられないワインとかもあるので、オフ会しません(笑)
by ma2ma2 (2016-08-17 18:47) 

ともち

美術館巡り、羨ましいなぁ。
by ともち (2016-08-17 19:26) 

だいず

最後の写真 まこさん写ってない…。
不思議~(○´艸`)
by だいず (2016-08-17 20:06) 

orange

ナチスドイツが"退廃芸術"と呼んだ表現主義の芸術家達はことごとく迫害されましたね。
戦後になっても造形芸術の分野は立ち直るエネルギーがなかったのはご存知の通り。
学籍番号78...ですから(笑) 私も卒業研修でパリ、ローマ、フィレンツェ..チューリッヒ行きました^^ 懐かしいなぁ〜
そろそろブログ復活を考えていますが、方向性見えず(u_u)
by orange (2016-08-17 20:50) 

ソニックマイヅル

こんばんは。このまま働いていれば一生ヨーロッパとかハワイとかいけないんだろうなぁと考えています。何かの機会で海外旅行にいければ良いなと思っています。^^;
by ソニックマイヅル (2016-08-17 21:06) 

まこ

★ma2ma2 さん
そうそう♬美術館や映画館に居ると
外が暑いということを忘れますね!!
ふふ♬ma2ma2 さんちでオフ会やったら
みんなハイエナ状態ですね!!

★ともちゃん
お金なくて・・ね、2年くらいは、なにも買わなくて
ジーパン一本、靴はサンダルのみ・・の
欧州一か月でした(+_+)

★だいずさん
さすが、だいずさん!!
言われて初めて、そっか~っと思いました!!
球の上の方に亡霊のように写ってますよ♪
建物の中から300mmで撮ったんです^_^;

★orangeさん
そうそう、横浜トリエンナーレで
ナチスがエルミタージュ美術館(だったかな?)に侵攻し
作品を没収する音声を聴いた時は、戦慄が走るというのは
こんな気持ちなんだなって思いました。
orangeさんのブログの方向性?緩く眠っている私たちの感性を
目覚めさせてくれる為・・・に、決まってま~す(≧◇≦)

★ソニックマイヅルさん
自営業で代わりのものが居ない仕事は
それは仕方ない部分もあります。
私が欧州に行ったのは結婚の半年前です。
・・で、それこそ、ソニックマイヅルさんくらいの年齢の時は
もう・・本当に、行けないんだ・・と目の前が暗くなったこともあります。
最近は元気で頑張って、
いつかは、行きたい・・・と願っていることが
大事なのだと思うようになりました。

by まこ (2016-08-17 22:49) 

さる1号

ポンピドーセンターの建物、修繕中の足場が組んであるとしか見えない^^;
反対意見が多かっただろうなぁ・・・・
by さる1号 (2016-08-18 06:42) 

gen

1977年にこれだけ斬新な建築物を建てるとは日本じゃ考えられませんね。
by gen (2016-08-18 10:26) 

くまら

美術館巡りくそ暑い時にはうってつけですよね
前の記事で、上野動物園に行かれてましたが
以前お江戸へ行った際に立ち寄ろうかと思いましたが
料金見てUターンした記憶が
by くまら (2016-08-18 13:57) 

まこ

★さる一号さん
ですよねぇ~(⌒▽⌒)
建物を裏返しにしたら面白い・・という発想だそうです♬
だからダクトなどが丸見え・・・

★genさん
ホントに・・今でも六本木の美術館なんて
見る度におもしろ~♬って思いますものね!!
by まこ (2016-08-18 13:58) 

まこ

★くまらさん
はい♬くそ暑い時には美術館ですね!!
え~~(・_・?)
動物園たしか600円でしたよぉ~
生ビール一杯よりも安いです(;^□^A
by まこ (2016-08-18 14:01) 

(。・_・。)2k

どうも芸術と縁がないのか
上野に行っても この辺はあんまり行かないんですよねぇ(笑)

by (。・_・。)2k (2016-08-18 16:34) 

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